真紀ちゃんは去年あるところのWSで仲良くなり、井内さんは知り合いではないけれどずっと前から一方的に観て、好きな女優さんだったので楽しみにして行った。
久しぶりに観た井内さん。普通に、本当に普通に変なテンションになる所がとても好き。
変な事をやろうとすると、私なんかはすぐに顔が赤くなって、全く自意識がごまかせなくなるのだけど、井内さんは、自意識を人に見せることなくサラッと変な事をやるので、見てる分には変な事をする事がすごく簡単なように見える。変な事って、そんなに難しい事じゃない気がしてしまう。
例えば、台本で「泣き叫ぶ」ってト書きがあったとする。
私はそのト書きを読んだ瞬間、「ぎゃー!」と思う。泣き叫ぶ事が恥ずかしい。どうやってやればいいのか。何よりも顔を真っ赤にしながら演じる自分が真っ先に想像できてしまい、頭が痛い。
その点、井内さんは全く簡単にサラッとそれをやって、下品でなく、痛くなく、面白い。
あのさりげなさは真似したい。
参考になった。
(でも、もしかしたら井内さんと私とでは変な事に対する判定ラインが違うのかもしれない。私にとってはレッドゾーンでも井内さんにとっては普通なのかもしれない。だから自意識の問題ではないのかもしれない)
そして、今日は新宿の末広亭に母と落語を聴きに行ってきた。
一人の人間で何役も演じる。
一人の役者の中で、あの、感情がころころ変わる切り返しの速さは、今稽古中のお芝居の参考になった。
正直、下手なお芝居を観に行く位なら、寄席に行った方がずっとずっと良いです。